雑談とは
雑談がうまいね、とか初めての人でも結構上手に話せててすごいね、とか今の会社になってから良く言われるようになった。
元からそんなに苦手ではなかったけど、明るくて前向きで人好きするような人たちばかりの会社にいるから、コミュニケーション能力を問われたり、その事が話題に上がることが多くなった。
だからと言って人と話すのがそんなに好きかと言われたら、全然そんなこともないのだ。
1人の時間は大事だし、ずっと人と一緒にいたら気疲れして元気がなくなったりイライラしたりしてしまう。
そもそも家庭環境に問題もあるし(仲が悪いとか親がもう片方亡くなっているとか…)地元にも戻りたくないし、誰にでも共通のトークができない過酷な環境で雑談をしなければならない。最近の言葉で言うと縛りプレイだ。
だからこそ、時間潰しのトークが上手くなってきたんだと思う。
自分に踏み込まれないように、相手にも踏み込まないように。
自己開示ってものはすればしただけ(人によるけど)帰ってきてしまう。言い方を変えれば、開示されたらこちらもそれなりに明かさなければならないのだ。
家族/地元は好きですか?
旅行/帰省に行きましたか?
家族や地元の友達とLINEでちょくちょく話したりしてますか?
全部ノーである。いるけど地元の友達。だけど高校からの友達だから地元というにはちょっと遠い。
とにかく手札が欠けている。しかも問題のあるかたちに。
これじゃあ誰とも話せない。
だから頑張った。浅いけど趣味も増やしたし、変わったこともしたし、色々経験も積んだ。どんな話でも対応できる。風俗とかはわかんないけど。
おかけで心の核、人生の基礎のようなところに触れられる前に会話の流れを作ることが出来るようになった。
誰とでもいくらでも話せる。話させ続けて話し続けることができる。
今日思い付いたおしゃれな言い方。
私の雑談は遮断機なのだ。私の心に入ってこないでね、ってカーンカーンカーンて音の変わりにいっぱい話すことによって踏み切りは越えさせない。それが遮断機だとは気づかせない。
カーンカーンは防衛本能じゃなくて、コミュニケーションのための手段、頑張った結果なのだ。
だけど、もし私が誰かと一緒にいるときに静かにしてたら、踏み切りは空いてるから入ってきてもいいよ。